2006年11月24日

マゼラン級は宇宙世紀のドレッドノートだ!説

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機能を考察してバランス変更を繰り返していたが、こんなんなった。

美しい戦艦である。機能美である。宇宙で初めて四面に砲塔配置した艦なのである。ジオンの艦なんて「宇宙戦艦」としては設計が古いのである。連邦はジオンにMSで10年遅れをとっていたが、宇宙戦艦に関しては10年先を行っていたのである。ホントである。

マゼラン級こそは宇宙世紀のドレッドノートなのである。

それまでは、正面対峙こそが宇宙空間での交戦法として考えられており、砲は主に進行方向を指向するように配置されていた。側方射撃だと、弾速の遅さから回避するのが容易なために砲撃するだけ無駄と考えられていたのである。無誘導の砲弾を撃つ場合、当然未来位置予測射撃をするが、距離のオーダーが地球上とは比べものにならないほど遠距離での砲戦となるので、着弾までに数十分かかったりする。その間に加速されれば当然予測位置は外れるし、乱数加速は砲戦時におけるセオリーみたいなもんであった。さらに誘導兵器といえど防御システムの発達と到達までの時間がありすぎることから、やはり迎撃はわりと容易と考えられていた。

が、正面対峙であれば、射界の狭さによって命中率は格段にUPする。さらに相対速度が大きくなるので、着弾までの時間が短縮されて回避行動をとりにくくなる。しかし、これは同時に、味方側も同じ攻撃に晒される危険性を孕んでおり、そのため、初期の宇宙戦艦は正面装甲が異常なまでに厚くなっていた。これは宇宙戦艦の運動性を低下させる原因になっており、回避機動をしにくくする一因であった。

これら問題を一気に解決したのがビーム兵器であるメガ粒子砲である。メガ粒子を光速の1パーセント程度まで加速して撃ち出すこの砲は、距離1000kmで対峙したとしても着弾までに1秒足らず。回避の暇を与えないのであれば、砲はどの方向にも撃てるようになっていたほうが良い。しかし、導入初期は正面対峙戦法が「当たり前」になっていたので、相変わらず砲配置は正面指向型であった。ジオンの艦船はこの時期の戦法に対応して設計されていると思われる(MS運用能力を除く「戦艦」としての能力という意味で)。

ただし、この問題は戦術論における思考硬直と共に、物理的な理由もあった。廃熱の問題により、砲をそれほど分散配置できなかったのである。ビーム兵器であるメガ粒子砲が実用化されても、上下左右の区別のない宇宙で使われる戦艦といえど、しばらくの間は戦闘甲板は一面だけであった。が、この欠点は艦隊の組み方で容易にフォローできるということで重要視されていなかった。つまり、一面甲板であっても、4隻を4方に向ければ、射界は全方位に向くワケである。

しかし、ビーム兵器が実用化されたわずか後に連邦軍の諮問機関である「戦略戦術研究所」から衝撃的なレポートが提出される。ビーム兵器実用化を前提に艦隊戦をシミュレートして書かれたこのレポートは・・・・・・続く。眠い。

 

前マゼラン級戦艦



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